ESD講演会が行われました
今年度から新たに始まったESD講演会が,6月30日(火)に行われました。
「持続可能な開発」を可能とする人材の育成を目指して,コースごとに特色をもって開催されました。その模様を紹介します。
【1・2年人文コース(240名)】
人文コースは「人権・平和」をテーマにESDを推進しています。今回は「ディベートで人権について考えよう」と題してあやめ法律事務所から弁護士の神坪浩喜先生と林屋陽一郎先生を講師にお迎えして講演会が実施されました。『強盗事件を起こして刑務所に服役した者については、その者の出所後の住所・氏名・顔写真をインターネットで住民に公開するものとする』という法案に賛成、反対、それを決める国会議員の3グループに分かれたディベートでした。初めての試みでしたがクラスの代表はそれぞれの立場で意見を述べ、質問に答えました。会場の一般の生徒からも意見が出るなど、活発な議論がなされました。「人権」について様々な角度から見つめる力が養われたようです。
【1・2年理数コース(160名)】
理数コースは「環境・科学」をテーマにESDを推進しています。今回は,東北工業大学環境エネルギー学科准教授・内田美穂先生をお招きし,『化学物質の環境リスク』との題名でご講演をいただきました。化学物質は使い方次第でリスクにもベネフィットにもなる。安心安全な社会を築くために,これまでどのような政策が行われてきたか。また,現在ではどのようにしてリスクを評価しているかとのお話でした。「リスクはあってもそのままにすることもある」――これもリスク管理の一つであることなど,目からウロコの1時間でした。