本校は10月28日に開校記念日を迎えました
開校記念日にあたって
令和5年8月11日(金)の祝日(山の日)、今年の同窓会総会が本校を会場にして開催されました。今年で30年目の本校は、これまでに多くの卒業生を輩出してきたので、何人ぐらいの同窓生が集まるのだろうとわくわくしながら当日を迎えました。出席者はなんと、わずかに3人。学校の先生たちの方が多い同窓会総会となりました。(当然これには事情があって、コロナ禍によるここ数年の開催中止や同窓会長さんの交代などが重なり、十分な広報活動ができなかったことによるものです。)
出席者の一人は1回生の女性の方でした。卒業した学年の代表である幹事の役を引き受けていたので、わざわざ東京から出席してくれました。
ひととおりの議事が終了し、お開きとなってから少しのあいだ雑談タイムに入りました。その1回生の方から当時の学校の様子をうかがうことができました。曰く「当時は9クラス、国際コースの私たちは9組で、学年のフロアーから離れた3階の教室だった」「学校の周りには何も無く、学校前にバスの停留所ができたが、はじめの頃は忘れられてバスが来ないことがあった」「毎日宿題と小テストがあった、勉強が大変だった」「校歌の歌詞は校長先生が作った」「担任の○○クンが球技大会の優勝を祝してBBQやってくれた」……。担任の先生をクン付けして呼ぶあたりに当時の先生との関係性が偲ばれますし、校歌のエピソードに関してもよく覚えているなと話を聞きながら感心しっぱなしでした。彼女は青葉区北部から通学していたとのことです。その話しぶりから、3コース制で開校する富谷高校に大きな期待を抱いて入学したことが十分伝わってきました。
そのような1回生から歴史を積み重ねて30年、皆さんは28回生、29回生、30回生です。皆さんはかけがえのない高校生活を本校でどのように送っていますか。開校記念日に際して、高校入学時の思いに立ち返ってみてほしいと思います。
30年の時の流れで、時代は大きく変わっていますが本校の「校訓」「教育目標」は当時の思いをそのまま受け継いでいます。開校記念日にあたり、皆さんとともにあらためて見つめなおし、本校が今後とも「進取」「明知」「自律」「協同」の精神のもとに、着実な歩みを続けられるよう努力していきたいと思います。
校訓
進取…「進んで事をなす」という意味である。
明知…「明らかに知る、はっきりした知を獲得する」という意味である。
自律…「他に縛られないで、自分で自分をきちんと支配できる」という意味である。
協同…「力を合わせてともに仕事をする」という意味である。
教育目標
進取の精神に富み、国際的な視野に立って広く社会の発展と文化の創造に貢献する、個性豊かな人間を育成する。
四つの校訓は互いに関連を持って存在していて、この校訓を受けて教育目標がを定められています。また、校歌を口ずさんでみると、この四つの校訓が校歌の中にしっかり挿入されていることが確認できます。メロディーも歌詞も富谷高校の皆さんにふさわしいすばらしい校歌だと思います。
令和5年10月28日(土) 富谷高等学校長 田渕龍二
本校校歌は、こちらからお聞きいただけます。