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地域の課題に挑戦する富高生の今!

【2学年 研究企画発表会&大学模擬授業】

 現在、2年生は富谷市のさまざまな課題に取り組む「仮想市役所」としての課題研究を進めています。
 10月23日には、地域課題研究の各チームが研究企画書の発表を行いました。

 当日は、宮城県内外の大学から講師の先生方をお招きし、各チームの発表に対して、研究テーマの設定や研究手法、今後の方向性などについて貴重な助言をいただきました。

 その後には、講師の先生方による専門分野に関する模擬授業も行われ、生徒たちは研究に対する理解をさらに深めることができました。

 これらの活動を通して、生徒たちは実践的な知識や多角的な視点を身につけ、地域社会の課題解決に向けた意識を高めることができました。
 今後は、いただいた助言を生かしながら研究を進め、より具体的な解決策の導出を目指していきます。

 

以下は生徒の感想(抜粋)です。

 今日の講義を受けて、特に地域課題研究の6つのステップのお話が印象的でした。まずは何が起きているのか事実を把握し、先行研究の調査をおこない、仮説を設定して証明方法を考え、調査結果を基に分析していくという研究の流れを知ることができて、これからの研究ではこの流れを意識したいと思いました。

 研究企画発表では「行動変容」「高齢者に動機を促すために何が必要か」などの助言をいただきました。今までにあった取り組みと自分たちの考え方をミックスさせ、見え方、見方を変えていくことが研究する上で大事だと思いました。現状の課題を様々な資料と比較しジャンル分けすることによって課題も定まりやすくなり、現状の課題を濃くするほど方向性・解決策に繋げることができるので、富谷市の視点から細かく分析していこうと思いました

  ただ自分たちが課題だと思っていることを押し通すのではなく、社会的なニーズをしっかりと理解して過去の取り組み事例を把握することも大事だと分かった。また研究では目的をしっかりと構成してまとめで回収することが大切だと理解できた。模擬授業では建設業が国内のCO2排出量の20%を占めていることを学び、また耐熱素材などを知ることができて、理解を深めることができた。

 

【2学年課題研究】研究企画書・発表スライド完成(現状と課題をまとめる)

 最初の発表の場となる10月23日(木)の研究企画発表会に向け、10月14日(火)および10月21日(火)と、その準備となりました。

  10月14日(火)は、これまで調べてきた富谷市の現状と課題をまとめて研究の目的を明示した上で、その研究がどのような人、どのような対象のための貢献に繋がるのか、どのような手法で研究を進めようとしているのか、検討した内容を研究企画書としてまとめました。

 10月21日(火)は、完成した研究企画書の内容をわかりやすく発表するためのスライド作成や発表練習の時間です。どうスライドをまとめたら他者が一目で内容を捉えてくれるのか、どういう手法で発表したら他者に思いを伝えることができるのか、試行錯誤しながらまとめていきます。

  次回10月23日(木)は、大学から講師を招いての研究企画発表と、これから始まる「解決策の考察」を有意義に進めるための大学模擬授業が開催されます。生徒のみなさん、充実した時間を過ごしてください。

【2学年 課題研究】市役所特別授業(市役所職員による指導・助言)

 

 9月30日、富谷市が現在進めている施策の現状や課題について理解を深めることを目的に、「市役所特別授業」を実施しました。

 当日は、富谷市役所の企画部・総務部・市民生活部・保健福祉部・経済産業部・建設部・教育部の7つの部署から、それぞれの職員の方々にご来校いただきました。

 授業の前半では、『富谷市総合計画』に記載されている各部署の施策内容や、生徒の研究テーマに関連した講話をしていただきました。後半の質疑応答では、各班から積極的な質問が飛び交い、富谷市の施策に対する理解が一層深まりました。

 今回の学びを、今後の研究企画書の作成にしっかりと活かしてほしいと思います。

富谷市役所の皆様、公務ご多忙の中ご協力いただき、誠にありがとうございました。

 

 

【2学年課題研究】テーマ設定・研究企画書作成、スライド作成(現状を知る&課題を明確にする)

 9月16日(火)、富谷市仮想市役所の部署ごとに集まり、前回決定した班のメンバーで、研究対象とするテーマの設定に取り組みました。解決したい富谷市の課題について調べ、その現状を知るための活動です。
また、研究企画書シートの配布と企画立案のポイントを掴むため、班長会議を開いています。

 9月25日(木)は、解決したい富谷市の課題の現状と現在の取り組みについて分析し、その課題を明確にするための活動です。班員で話し合いながら、時には担当教員からの助言を受けながら、研究企画を練り上げていきます。なかには、研究企画書シートの作成、研究企画発表会のスライドづくりに取り組む班も出てきました。

 次回、9月30日は市役所職員を講師に招いての市役所特別授業です。市の課題と現状について、実際に取り組んでおられる市職員の方々のお話を聞き、その後、班によっては相談に乗っていただく時間です。生徒のみなさん、有効に活用してください。

 

【2学年課題研究】班編成&テーマ検討(課題を捉える)

 9月9日(火)、前回検討した自分が課題解決のために研究したいテーマを持ち寄り、似たような課題意識を持つ仲間同士が集まって、これから実際に研究を推進していく班を編成しました。

 結果、各部署7~9班、1班3~6名程度の研究集団、全59班が誕生しました。基本的に「研究テーマ」をもとにグルーピングするので、中には全員が「初めまして」の班も。

 班を「仲良しグループ」で形成せず、目的意識を同一にする集団で研究を進めるという活動は、社会人として働く場面と合致するはずです。

 最終的に…この班のメンバーが新しい「仲良しグループ」になってくれるなら、それは嬉しい限りと言えますね。

【2学年課題研究】所属グループ顔合わせ&テーマ検討

 9月2日(火)、いよいよグループごとに分かれて、地域課題研究が始まりました。

 本校の地域課題研究をおさらいしておくと、富谷市と連携して校内仮想市役所を設定し、市と同様の部署を校内に設定して、富谷市の課題解決に取り組むことになります。

 設定する部署は…
  A:企画部
  B:総務部
  C:市民生活部
  D:保健福祉部
  E:経済産業部
  F:建設部
  G:教育部

 今日は所属グループの初顔合わせと、自分が研究したい課題テーマの方向性を検討しました。次回は9月9日(火)、今日の活動をもとにグループワークに取り組み、班を編成していきます。どのような班で、どのような課題の解決を目指すことになるのか、楽しみですね。

【探究に係る教員研修会を実施】

 令和7年度地域に開かれた高等学校魅力化事業(学校自主研修事業)の一環として、2名の教員が埼玉県立坂戸高等学校と埼玉県立春日部女子高等学校を視察し、その報告会が「探究に係る校内研修会」で行われました。視察した2校は埼玉県が実施する「学・SAITAMAプロジェクト」に参加しており、学際的な探究活動に積極的に取り組んでいる高校です。

 坂戸高校では地域探究をはじめ様々な学問分野においてゼミ形式で課題研究に取り組んでいることや、春日部女子高校では行政や民間企業と連携し、1・2年生縦割りで研究を進めていることなどが報告されました。

 視察による学びを本校の探究学習の充実に役立てていきます。

 

 

【2学年課題研究】課題研究基本講演会

演題「課題研究の進め方や地域課題解決に向けた研究の紹介」

 

 7月3日(木)、「総合的な探究の時間(T-time)」において、2学年を対象に、宮城大学の宮﨑義久先生をお招きして、講演を行いました。この講演は、課題研究を始めるにあたり、「研究」についての基本講演を行って生徒の理解を深めること、高校生の普段の学習や勉強とは異なる次元にある「研究」の意味や方法を知ること、「地域についての課題研究」に必要な学問的素養を高めることを目的として行いました。2時間で行いましたが、後半は、宮城大学の学生3名(高橋さん、秋保さん、菅原さん)による、実践事例も紹介しました。


 講演を聴いた生徒からは、「より良い課題設定をするためには問題と課題をうまく区別することが大切だと分かった。問題の本質を捉えることで、解決するべき課題を明確にし、課題設定における『根本』というものに気付くことができると学んだ」や、「3種類の『地域を見る目』を今後の課題研究に活かしたい」、「宮城大学の学生の方の話がとても印象に残った。沢山の経験を積んでいくことが大切だと改めて実感した。発表をするときは失敗を恐れずに、課題研究に全力で励みたいと思った」といった感想が多くあり、課題研究への前向きな姿勢が養われました。

 

 

【2学年課題研究】富谷市講演会〜「住みたくなるまち 日本一を目指して」〜

 7月1日、「総合的な探究の時間(T-time)」の一環として、富谷市長・若生裕俊氏による特別講話が行われました。テーマは「住みたくなるまち日本一を目指して」。市長自らの歩みと、富谷市のまちづくりのビジョンを学ぶ貴重な機会となりました。

 富谷市は、1620年に宿場町として開宿して以来、合併をせずに独自の発展を遂げてきた自治体です。市制施行からわずか数年で、住みよさランキングや幸福度ランキングで東北1位を獲得するなど、全国的にも注目を集めています。

 講話では、ブルーベリーやはちみつ、富谷茶といった特産品の開発、起業支援拠点「TOMI+」や「富谷塾」の取り組み、さらには子育て支援や教育環境の充実など、幅広い施策が紹介されました。特に「100年間ひとが増え続けるまち」という将来ビジョンには、生徒たちも大きな関心を寄せていました。

 また、富谷高校生も参加した「第2次富谷市総合計画」の策定に向けたワークショップについても触れられ、「若い世代の声が、まちの未来をつくる」というメッセージが印象的でした。

 生徒たちからは「市長の話を聞いて、地域に対する見方が変わった」「自分も地域の一員として何かできることを考えたい」といった感想が多く寄せられ、まちづくりへの関心が高まるきっかけとなったようです。

 未来を担う高校生たちにとって、今回の講話は「まち」と「自分」のつながりを見つめ直す貴重な時間となりました。

【いよいよ31回生の課題研究が始まります!】

 6月26日(木)、「課題研究オリエンテーション&『富谷市総合計画』読み解き活動」を皮切りに、31回生(2年生)の課題研究がスタートしました。

  今年は、昨年度よりも約2か月早く始動し、初日はオリエンテーションに続いて、『富谷市総合計画』を題材に、アクティブブックダイアローグ(ABD)の手法を用いたグループワークを行いました。生徒たちは対話を通じて内容を読み解き、地域への理解を深めていました。

 本年度は、1・2年生合同課題研究や外部コンテストへの出場、卒業生(大学生)との交流やフィールドワーク活動など、他者との関わりを「広げる」・「深める」ことができるような取り組みを増やす予定です。これらの活動を通じて、より他者視点を養ってもらいたい、そう考えています。

  これから始まる探究活動では、失敗を恐れず課題に挑戦し、社会で活躍するための力を一歩ずつ育んでいってほしいと思います。