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2025年7月の記事一覧

【2学年課題研究】課題研究基本講演会

演題「課題研究の進め方や地域課題解決に向けた研究の紹介」

 

 7月3日(木)、「総合的な探究の時間(T-time)」において、2学年を対象に、宮城大学の宮﨑義久先生をお招きして、講演を行いました。この講演は、課題研究を始めるにあたり、「研究」についての基本講演を行って生徒の理解を深めること、高校生の普段の学習や勉強とは異なる次元にある「研究」の意味や方法を知ること、「地域についての課題研究」に必要な学問的素養を高めることを目的として行いました。2時間で行いましたが、後半は、宮城大学の学生3名(高橋さん、秋保さん、菅原さん)による、実践事例も紹介しました。


 講演を聴いた生徒からは、「より良い課題設定をするためには問題と課題をうまく区別することが大切だと分かった。問題の本質を捉えることで、解決するべき課題を明確にし、課題設定における『根本』というものに気付くことができると学んだ」や、「3種類の『地域を見る目』を今後の課題研究に活かしたい」、「宮城大学の学生の方の話がとても印象に残った。沢山の経験を積んでいくことが大切だと改めて実感した。発表をするときは失敗を恐れずに、課題研究に全力で励みたいと思った」といった感想が多くあり、課題研究への前向きな姿勢が養われました。

 

 

【2学年課題研究】富谷市講演会〜「住みたくなるまち 日本一を目指して」〜

 7月1日、「総合的な探究の時間(T-time)」の一環として、富谷市長・若生裕俊氏による特別講話が行われました。テーマは「住みたくなるまち日本一を目指して」。市長自らの歩みと、富谷市のまちづくりのビジョンを学ぶ貴重な機会となりました。

 富谷市は、1620年に宿場町として開宿して以来、合併をせずに独自の発展を遂げてきた自治体です。市制施行からわずか数年で、住みよさランキングや幸福度ランキングで東北1位を獲得するなど、全国的にも注目を集めています。

 講話では、ブルーベリーやはちみつ、富谷茶といった特産品の開発、起業支援拠点「TOMI+」や「富谷塾」の取り組み、さらには子育て支援や教育環境の充実など、幅広い施策が紹介されました。特に「100年間ひとが増え続けるまち」という将来ビジョンには、生徒たちも大きな関心を寄せていました。

 また、富谷高校生も参加した「第2次富谷市総合計画」の策定に向けたワークショップについても触れられ、「若い世代の声が、まちの未来をつくる」というメッセージが印象的でした。

 生徒たちからは「市長の話を聞いて、地域に対する見方が変わった」「自分も地域の一員として何かできることを考えたい」といった感想が多く寄せられ、まちづくりへの関心が高まるきっかけとなったようです。

 未来を担う高校生たちにとって、今回の講話は「まち」と「自分」のつながりを見つめ直す貴重な時間となりました。

【いよいよ31回生の課題研究が始まります!】

 6月26日(木)、「課題研究オリエンテーション&『富谷市総合計画』読み解き活動」を皮切りに、31回生(2年生)の課題研究がスタートしました。

  今年は、昨年度よりも約2か月早く始動し、初日はオリエンテーションに続いて、『富谷市総合計画』を題材に、アクティブブックダイアローグ(ABD)の手法を用いたグループワークを行いました。生徒たちは対話を通じて内容を読み解き、地域への理解を深めていました。

 本年度は、1・2年生合同課題研究や外部コンテストへの出場、卒業生(大学生)との交流やフィールドワーク活動など、他者との関わりを「広げる」・「深める」ことができるような取り組みを増やす予定です。これらの活動を通じて、より他者視点を養ってもらいたい、そう考えています。

  これから始まる探究活動では、失敗を恐れず課題に挑戦し、社会で活躍するための力を一歩ずつ育んでいってほしいと思います。